高峰倭が語ります

今は源氏物語の映像作品の批評が中心です

源氏物語映像作品によく登場する女君は?(1)

源氏物語を映像化した作品はこれまでにいくつもありますが、大長編である源氏物語の全体を映像化している作品はまずありません。源氏物語光源氏が出てくるパート(第一部・第二部)と光源氏死後のパート(第三部)に大きく分けられますが、光源氏パートに限定しても、全てを網羅した映像作品の存在は知りません。

 

もっとも、源氏物語Wikipedia記事を参照すると、まだ白黒テレビの時代に長期間にわたって源氏物語をドラマ化したこともあったらしく、それだけの時間を費やせば全て網羅していた可能性も否定はできません。ただ、これだけ古いテレビドラマのフィルムが残っている可能性は低く、今となってはもう見られないでしょうし、放送内容の確認も極めて困難です。

 

現在でも見られるのは映画作品か、カラー化して以降のテレビドラマ作品に限られます。2時間前後の作品になるのが普通であるため、光源氏パートだけでもかなりの長編である源氏物語の全体を網羅することなどできません。題材を取捨選択することは避けられないのですが、どの題材を選んでくるかがそれぞれの作品の大きな特徴になります。

 

題材を取捨選択するのであれば、登場する女君も自動的に取捨選択されていきます。逆に言うと、どの女君が登場しているかで、どんな題材が取り上げられるか想像できるということです。

 

そこで、登場する女君が確認可能なこれまでの源氏物語映像作品(アニメ作品を含む)の中で、どの女君が何回登場したかを調べてみました。対象となるのは、以下の9作品です。同じタイトルになることも多いので、当ブログでは公開年次に基づいた略称でこれらの作品を呼ぶことにします。

 

『当ブログで使用する略称』⇒主要スタッフ『正式題名』公開年

  1. 『源氏1951』⇒吉村公三郎監督、新藤兼人脚本『源氏物語』1951年(※映画)
  2. 『源氏1961』⇒森一生監督、八尋不二脚本『新源氏物語』1961年(※映画)
  3. 『源氏1966』⇒武智鉄二監督・脚本『源氏物語』1966年(※映画)
  4. 『源氏1980』⇒向田邦子脚本、久世光彦演出『源氏物語』1980年(※テレビドラマ)
  5. 『源氏1987』⇒杉井ギサブロー監督、筒井ともみ脚本『紫式部 源氏物語』1987年(※アニメ映画)
  6. 『源氏1991』⇒橋田壽賀子脚本、鴨下信一演出『源氏物語 上の巻・下の巻』1991年(※テレビドラマ)
  7. 『源氏2001』⇒堀川とんこう監督、早坂暁脚本『千年の恋 ひかる源氏物語』2001年(※映画)
  8. 『源氏2009』⇒出崎統監督・脚本『源氏物語千年紀Genji』2009年(※テレビアニメ)
  9. 『源氏2011』⇒鶴橋康夫監督、川崎いづみ・高山由紀子脚本『源氏物語 千年の謎』2011年(※映画)

 

これらの作品の中で、『源氏1991』と『源氏2009』はまだ未見なのですが、クレジットやあらすじなどを通じて、どの女君が登場するかは大体把握できます。また、源氏物語映画としては他に『源氏物語 浮舟』(衣笠貞之助監督・脚本、八尋不二脚本、1957年)も存在するのですが、これは光源氏死後の宇治十帖を描いた映画なので、考察対象からは除外します。

 

これら9作品の中で、登場回数の多い女君を中心に紹介していこうと思います。それでは一番多く登場している女君は…

 

についての発表は、次回以降のお楽しみということで。